あごにきびは治ったように見えても繰り返すことが多いため、
しこりが出来やすいという特徴があります。
あごのしこりは触ると痛いですし、一度しこりになると
なかなか治せないので、
作らせないための予防策を取りましょう。
あごにきびは、簡単に言ってしまうと
生活習慣の乱れが原因となるため、
これを改善するのが一番の予防策です。
生活習慣の乱れというと漠然としていますし、
範囲も広いので、
何がどのように影響しているのか
分からない方もいるかもしれませんね。
具体的に挙げると、まずは睡眠不足や質の悪い睡眠です。
睡眠時間が短いのはもちろん、夜遅くまで起きていたり、
昼夜逆転の生活をしている場合はすぐに改善しましょう。
遅くても夜11時ぐらいには就寝して、
朝は6時から7時ぐらいに起きるのが理想です。
正しく十分な睡眠は、成長ホルモンの分泌を促して
細胞の修復や再生をしっかり行えるので、
あごにきびを進行させないもっとも効果的な方法です。
次に、野菜や果物をあまり食べない、
お菓子やジャンクフード、ファーストフードなどを
よく食べるという方は食生活が乱れています。
野菜や果物には肌の栄養となるビタミンやミネラルが
たくさん含まれているので、積極的に食べましょう。
また添加物が多く含まれる加工食品は、老廃物を増やしたり、
内臓機能を低下させてあごにきびを悪化させるので控えてください。
そしてストレスが溜まっている場合は解消しましょう。
ストレスは血管を収縮させる交感神経が活発になりすぎて、
血流の乱れを引き起こします。
血流が乱れると、肌に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなったり、
老廃物の排出が滞ってあごにきびが治りづらくなります。
ストレス解消は難しいですが、お風呂にゆっくり入る、
リラックス効果のあるアロマを炊くなど、
毎日出来ることで解消するのがお勧めです。
また、運動不足も血流を低下させますし、
体を動かさないと幸せホルモンの分泌が低下して
ストレスが貯まるので、
ストレッチなど適度な運動も心がけましょう。
ただ、生活習慣に心当たりがなかったり、
改善してもあごにきびが治らないという場合は、
そのままにしておくと炎症が繰り返されてしまいます。
しこりは炎症が繰り返されて皮膚組織が
過剰生成されることで出来るので、
まずは炎症を抑えることが先決です。
そのためには抗炎症作用を持つ成分や
殺菌効果のある成分が入った薬用クリームを利用して
日頃の炎症を抑えましょう。
洗顔はニキビケアの基本中の基本ですから、
顎ニキビの対策でも洗顔方法が重要になります。
ここで注意したいのが洗顔料で洗いすぎてしまうことです。
確かに汚れを落とすことはとても大事なのですが、
どんな洗顔料であっても長い時間肌に乗せていると、
バリア機能となる皮脂を落としすぎてしまいます。
それに洗浄成分は肌に負担をかけて抵抗力や
治癒力を低下させてしまうため、炎症を進行させて
しこりが悪化することになります。
ゴシゴシと擦らないというのは、常識になっていますが、
洗顔料が多めになり念入りに時間が掛かってしまいます。
洗顔料による負担を減らすには、
ぬるま湯でのプレ洗いを丁寧に行うのがポイントになります。
まずは手についている雑菌を石鹸で落としたら、
33℃ぐらいのぬるいお湯でしっかり顔をすすぎます。
水は冷たすぎると毛穴がしまって汚れが落ちにくくなりますし、
逆に熱すぎるとバリア機能が低下して乾燥するので、
必ずぬるま湯を使いましょう。
この時、絶対に手で顔をこすらないようにして、
おでこや鼻の周り生え際をすすいだら、
最後に顎からフェイスラインの部分を
10回以上すすいで汚れを落としましょう。
泡立てネットを使い、弾力があり、角が立つぐらい泡立てたら、
べたつくTゾーンだけしっかりと洗い、
頬から顎、最後に目元を軽く洗います。
洗う時は、泡を肌の上で転がすように洗い、
手で肌を擦らないように注意しましょう。
そしてもう一つ重要なのが、洗顔料を流すときです。
あごは顔の一番下にあるため、上部をすすいだお水が溜まり
雑菌が残ってしまうことが多いですし、
あごの下はすすぎ残しやすいです。
丁寧にすすいでいるつもりでも、
ピンポイントですすがないと
汚れを落としきれません。
顔全体を軽めに10回以上すすいだら、
一番最後に顎から顎下の部分を
更に10回ほどすすいでください。
もちろんお湯はぬるま湯で、洗顔料が残らないように
まんべんなくすすいだら、清潔なタオルで水分を
吸収するように拭き取り、
すぐに保湿ローションなどでケアします。