背中ニキビがでかゆみを伴う場合、
主な原因として考えられるのは、
背中の皮膚の「乾燥」・「細菌の繁殖」です。
お肌が乾燥してしまうと、
ちょっとした刺激や摩擦で、
肌が傷つけられてしまい、
角質層のバリアが低下し
ニキビをもっと悪化させてしまいます。
背中の皮膚を乾燥させてしまう原因
肩こり、背中のコリなどから
引き起こされる血行不良です。
例えば、長時間同じ姿勢での
デスクワークや家事をしていると、
肩や、背中の筋肉が硬直して
血液の流れが滞るので、
お肌に必要な栄養素や酸素が、
十分に届かないために
乾燥肌になってしまうのです。
また、日焼けのしすぎによ
る肌のダメージによっても、
乾燥肌を引き起こしてしまいます。
乾燥した肌の毛穴は十分な水分がない
皮脂が異常に分泌することによって
毛穴に皮脂がたまりやすくなってしまいます。
そうして菌が繁殖しやすい環境が
整えられてしまうために、
かゆみを伴うニキビができてしまうのです。
むやみに手で掻き毟ったり、
むだに気にしてさわったりしていると、
よけいに乾燥がすすみ、
不衛生な環境が保たれてしまい、
菌も増えつづけてしまうので、
炎症も悪化して最終的には、
ニキビ跡や色素沈着になります。
かゆみを少しでもやわらげるために、
十分な保湿を心がけましょう。
かゆみ対策としてやるべきことは?
スプレー状になったセラミドや
ヒアルロン酸、ビタミンC導入剤などが
配合された化粧水を吹きかけるだけでも
ずいぶん背中の保湿力が高まります。
姿勢を正し、日常のちょっとした場面で
軽いストレッチや運動を取り入れ、
背中、肩の血行を促します。
かゆみを引き起こしている背中の皮膚は、
乾燥だけではなく、敏感になっていることも多いので、
他の記事でも書いていますが、化学繊維の衣類は
直接肌に触れないように遠ざけて、
通気性のよい天然素材のインナーを着て
肌を守りましょう。
汗をよくかく方は、汗で背中が蒸れて
かゆみを引き起こしている場合もありますので、
こまめにふきとるなど、
汗対策をして背中を清潔に保ちましょう。
今使っているシャンプー、リンス、コンディショナー、
ボディソープ、洗濯洗剤などが、
肌に合ってないかもしれませんので、
ひとつひとつ肌に優しいものに
変えてみるのもおすすめです。
かゆみに耐えられず、
掻きむしりしたくなる
衝動にかられたら、
氷や保冷剤で患部を冷やすのも
効果的な応急処置になります。
掻きむしる行為は一番ニキビの改善を
遠ざけますので絶対にやめましょう。
こういったかゆみ対策をしても、
何も改善しない場合。
またかゆみがとてもひどくて気になる場合は、
ニキビ薬をぬるよりもかゆみ止めを使って、
先にかゆみをおさえましょう。
もしかしたらニキビではない
皮膚疾患である可能性も考えられます。
すぐに皮膚科での受診をおすすめします。
病院では速攻力のあるかゆみ止めなどを
処方してくれますので、
かゆいからといって無意識にぼりぼりと
掻き毟ってしまうよりも、
短期的にかゆみ止めを使って
炎症を抑える方がよいでしょう。
背中って自分の目では見にくい部位なので
一見ニキビに似ているようで、
全く違う症状である場合もよくあります。